智慧
「三人寄れば文殊の智慧」
【物事の正しさを判断する完全な能力】
サンスクリット語のプラジュニャーの訳語
実践修行項目である六波羅蜜の1つであり、
お釈迦さまの悟りであるので、生活の知恵のようなものではない
知恵は損得勘定を考え、智慧は善悪を考える
三国伝一にこんな話がある
むかし、インドに智慧のない男がいた
人に笑われたくないので、お金で智慧を買うことにした
妻と母を家に残し、旅で出て
智慧ある人を探して、諸国をめぐること3年
やっと、智慧を売ってくれる人に出会えた
さて、その智慧とは
「前行七歩 後行七歩 思惟観察 智慧自在」
(一大事にあったら、前に進むこと七歩、後ろに退くこと七歩、よーく観察してじっと心を静め思案すること。そうすれば必ずよい分別ができるよ。)
男はお金を払い、家に帰った
家に着いたのは夜中で様子を伺うと
妻が知らない男と仲良く話していた
不義を働いたと思って刀に手をかけ、家に飛び込もうと思ったが
買ったばかりの智慧を使うことを思いついた
前行七歩、後行七歩、思惟観察したるに
まずは落ち着いて中に入り、相手をよく見定めて、胴切り・梨切り・車切り…
と思案が決まり
「今帰ったぞ」と妻に声をかけた
喜んで飛び出してきた妻に驚いたが、もっと驚いたのは見知らぬ男だと思っていたのが
男装した自分の母であった
どうやら、長く家を留守にされると物騒なので
悪者が家に入らないように、母は夜になると男装していたのだとか
買ったる智慧のおかげで、衝動的に妻と母を切り捨てて
一生を後悔せずにすんだのでした
お金を出しても2人の命は買うことはできない
智慧のお陰はありがたし、持つべきものは智慧ですよ
私も智慧を買いにく男は、やばい奴かなって思ったけど
なんだかいい話でした





