億劫(おっくう)
「明日ははやく起きなければいけない、億劫だな」
【気がすすまない】
仏教では「おくこう」と読み、時間の長さを表します
しかもそれは果てしなく長い、途方もなく長ーい時間です
仏教ってちょっと変な表現が多いんですが
とっても大きな岩山(何㎞もある)を、100年に一度天女が舞い降りて
その羽よりも薄い羽衣でサッとひと振り
これを繰り返し…ついにその岩山が磨滅して砂となる
これでやっと1劫になるとかならないとか
なるの?ならないの!
そんな途方もない時間の概念…
「無量億劫において、この諸道を行じおわって」
そりゃあ、億劫なんて、考えるだけでもおっくうになりますわ
あまりにも長くて耐えられないことから、煩わしくて気が進まない様子を意味する一般的な用法になりました




