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天邪鬼(あまのじゃく)

「いっつもあの人はあまのじゃくだよね」

【ことごとく人の意見に逆らう者】

本来は、毘沙門天の腹部にある鬼面や、四天王等が足元で踏みつけている鬼。

それは、仏の教えの邪魔をする者を懲らしめている姿だとされます。

ふと、ソクラテスの問答法を思い出しました

ソクラテスが行った対話方法は、質問を繰り返し、さらに掘り下げて質問していく方法で「問答法」や、ソクラテスの母親の職業から「産婆術」とも呼ばれています。

これは相手に対して自分の知識や思想を主張するのではなく、繰り返し質問していくことで、相手に「知らない」ことを自覚させ、真の認識や思想へと導く手法のことです。

天邪鬼とは違うかもしれませんが、これをやりすぎるとみんなから嫌われてしまうことをソクラテスさんも実証済みですので、皆さんは安易にやらないようにしましょう。

最後に、ソクラテスさんの好きなところをお伝えします

「ただ生きるのではなく善く生きる」

 ソクラテスは「国家の神々を認めず、人々を惑わせた」という理由で裁判にかけられます。しかし、命乞いをせず、弟子たちに国外逃亡を勧められても断り、自己の主張をつきとおしました。弟子たちに「大切なことはただ生きるのではなく善く生きるということだ」と言って死刑を受け入れます。そして「悪法もまた法なり」と言って毒ニンジンを飲んで死にます。

私もただ生きるのではなく善く生きたいです

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