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般若

【嫉妬や怒りで鬼になった女の能面】

これは般若坊という、お面職人が作った型が有名になり

作者の名前で呼ばれるようになった、鬼面と般若は関係ないのです

般若とは、サンスクリット語のプラジュニャーで元で

意味は仏の智慧です

職人の話で1つ

江戸時代に二人の有名な彫刻職人がいました。

一人は左甚五郎といい、もう一人は菊池藤五郎といいます。

世間ではどちらが優れた職人なのかという話で盛り上がり、町衆が喧嘩に発展する程でした。

ついには将軍の命令で二人を城に呼びだし、公の場でネズミの彫り物対決をさせてました。

出来上がったネズミは、どちらも素晴らしく、今にも動き出そうな仕上がりで誰も優劣をつけることができませんでした。そこである家臣が一計を案じます。「ネズミのことなら猫に聞くのが良いでしょう。」といって、猫をネズミの彫り物の前に連れてこさせました。

猫はすぐに菊池藤五郎のネズミに向かい口に咥えます。しかし、すぐにパッと吐き捨ててしまいます。そして隣の左甚五郎のネズミを咥えると、そのまま咥え去ってしまいました。そこで、この対決は左甚五郎の勝利となったわけです。

なぜ猫は左甚五郎のネズミを選んだのでしょうか。じつは、菊池藤五郎のネズミは木製でしたが、左甚五郎のネズミは鰹節を削って作られたものでした。勝負というのは彫刻の技量だけではなく、頭を使った方が勝つのでした。

まあ、これは智慧といっていいのか悩むお話でした。

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