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  2. 【冬至】星祭り

星祭り(ほしまつり)

当山の最大行事は、毎年冬至零時の開催される星祭りです

”星”というのは、”北極星・北斗七星”が神格化した

星の神様「妙見菩薩(みょうけんぼさつ)」のお祭りだからです

そして”冬至の零時”に行うというは

冬至は昼の時間が最も短く、夜の時間が最も長い日であり

妙見菩薩の御力が最も強くなるときこそ、冬至の零時であるのです

妙見菩薩は国土を守り、災いや災難を払い、人生を切り開き導いてくれる開運の神です

星祭りでは皆様の”除災得幸 開運吉祥”を祈り、

日蓮宗の大荒行の修行を積んだ僧侶によるご祈祷が行われます

また、星祭りというは地域の行事として古くから親しまれてきた貴重な文化でもあります

令和6年度星祭りについて

『東八代郡誌』

年中行事は各町村により、まま特殊のものなきにあらねども、その町村の特殊なるものと認めたるものは、その條下に之を附記せり。

12月冬至

黒坂(境川村)の妙見会式あり。五里十里の遠方より参詣するもの多く、酒赤飯の接待ありて頗る賑わう。

『古文書』

明治17年12月冬至、午前零時を期し祭典の行事を行う。

各自の分担

角田三郎…赤飯、角田代十郎…清酒、宇佐美源兵衛…花菓子(青い割竹の先を5つ割り、餅と菓子を交互に挿す)、角田捨吉…御供(鏡餅三重)、檀家…自家生産の野菜類、薪は全員で山に入り枯れ木を採る。

以上、無償寄付。参詣者に清酒、赤飯、野菜の煮たものを振る舞う。

年々参詣者が増加、その数数千名の多きに達したる故に、やがて清酒、赤飯、鏡餅、花菓子等は執行部にて購入。

村内各戸より集めた白米は餅に搗き、お供物として御札を添えたり。

清酒は厳選最上の品、一斗樽30数樽、糯米小豆約5俵、檀家各戸より持ち寄りたる野菜類の量もまた莫大なり。

以上の如くならば、酒好きの信者は御酒の量もすぎることしばしばあり、遠く圭林、藤垈、又は米倉方面迄、泥酔の末、厳寒、風雨、雪も知らぬげに道端に寝入り幸いの夢などを見しものと思う。

又、境内は勿論、門前往還には露天商50を越し、夜中より日没まで盛況を呈したり。斯くの如き祭典は、日本国広しといえども我が妙見山晴雲寺のほかこれなし。(古文書による)